itフリーランスは、いわばit関連業務のフリーのエンジニアです。利用する企業側にとっては、必要なときだけ契約を行えば良いため、コストメリットもあり業界としての将来性は高いといえます。たとえば、会社で新規にサーバーシステムを立ち上げるなど新規設計のとき、システムの大がかりなバージョンアップ作業を控えたとき、ウイルス感染などによりシステムに致命的なダメージを受けてしまったときなどに気軽に呼べるのが、itフリーランスとなるわけです。itフリーランスのエンジニアにとっては、様々な企業から声をかけられるため、年間にこなす案件数も多く、高年収が得られるのが一般的です。

しかし一人のエンジニアとして将来性を考えた場合は、いろいろ悩みどころは多いです。そもそも、it関連の仕事は技術が日進月歩で常に新しいプログラミング言語やオペレーティングシステム、アプリケーションソフトなどがリリースされます。これらの情報をすべて記憶しておかなければならないのは、毎日相当の勉強をしないと追いつけないのが現状です。

また、勉強をした際でも20歳代の柔らかい頭の人と50歳代の頭の固い人とでは、技術の吸収度合いも異なります。こんな頭の固くなる症状があるからこそ”プログラマ40歳定年説”などという言葉も登場したのです。しかし、業界として長く続きそうなのであれば、いくつになっても仕事を続けたいところです。そのためには、エンジニアを雇って、自分は経営やマネジメント業などに徹するのも得策かもしれません。